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Profile

たいていは何年に何をしたとか書くわけなんだけど、

 

まずは 「僕が信じているもの」 について話してみたい。

 

とはいってもそんな大げさなものではなく、(もちろん宗教の話でもなく)

 

まぁそこそこ生きてきたうえでの、僕なりの生活の哲学というか、

 

ちょっとしたこだわりというか、これからやっていくうえでの宣言みたいなものです。

 

長くなりそうです。

 

下の方にはいわゆるプロフィールもあるから、手っ取り早くそれを見たい人は飛ばしてどうぞ。

​飛行船をクリックするとびゅーん→

いうなれば「煙突そうじ人」

僕は音楽や映像、俳句、短歌等を作っているのだけど、

何かいい肩書を考えてみたいと思った。

 

アーティスト?ミュージシャン?映像作家?

 

・・・うーん、どれもしっくりこない。

もっとこう、ヘンテコで素敵な肩書はないかな。

 

それで思いついたのが 「煙突そうじ人」

僕はこの肩書がとても気に入った。これだ!と思った。

もちろんこれはたとえ話。

本当に煙突そうじの仕事をするわけではない。

 

 

僕は子どもの頃、身体が弱かった。

肺炎や気管支炎、喘息で何度か入院した。

発作で何度か死にかけたこともある。

母が僕に言った言葉を僕はずっと覚えている。

「あなたは体が弱いから20歳までに死ぬ。」

 

ある年の暮れ、僕は入院していた。

その日は大みそか。

病院の隣にはお寺があったのだけど、母が僕にこう言った。

「除夜の鐘が本当に108回鳴るか数えなさい。」

 

除夜の鐘というものがよく分からなかった僕に母は説明した。

108というのは人間の煩悩の数で、煩悩とは欲望のことらしい。

そして欲望とは「あれしたい」「これしたい」という気持ちのことだそうだ。

「鷹生はそういう気持ちある?」と母は聞いた。

僕は少し考えてから(もっと遊びたい。)と思った。

ベッドの上で動けなかった。

 

中学の部活で剣道をはじめ、身体が強くなった。

呼吸器の発作はほとんど起こらなくなった。

いうなれば気管支という煙突を初めて自分で補強したわけだ。

 

それから僕はやりたいことを何でもやってみる人になり、

20歳を越えても生きていた。

 

 

話は変わる。

ある日僕は4歳の娘にこう言った。

「いい子にしているとサンタさんが見てくれていて、クリスマスにプレゼントをくれるよ。」

 

僕は子どもの頃、クリスマスが楽しみだった。

わくわくした気持ちで朝に目覚めた。

僕はその気持ちを娘にも味わってもらいたかった。

 

僕にとってサンタクロースとは「わくわくしてプレゼントを待つ気持ち」のことだ。

プレゼントといってもそれは形のあるものばかりじゃない。

どう? 今もそういう気持ちってある?

 

「わくわくしてプレゼントを待つ気持ち」とか

「誰かを楽しいことでびっくりさせたいと思う気持ち」とか

「道を踏み外さないようにする気持ち」とか

「親切にしたいと思う気持ち」とか

 

そういうものって一体どこからやってくるんだろう?

自然に湧き出ててくるのかな。

 

例えば家に小さな暖炉がひとつあるとする。

外は雪が降っていて寒い。ひとりきりで心細い。

暖炉からは煙突が伸びていて、屋根のもっと上に白い煙をたなびかせている。

外から帰ってきてドアを開け、暖炉の火にあたるとほっとする。

 

そういう小さな暖炉を誰もがひとつ持っているとして、

目に見えないその小さな暖炉の集合体、「暖炉のヌシ」みたいな、

大きな暖炉がこの世界のどこかにあるんじゃないかと僕は思う。

それで、その大きな暖炉から通気口を通して小さな暖炉に届き、

ひとりひとりの人間に暖かい気持ちがやってくるのではないか。

 

そして、その暖炉はただなんとなく燃えているわけではなくて、

薪をくべたりしながら、時には灰が溜まったり、煙突が煤で詰まったりする。

メンテナンス、修繕が必要なんだ。

 

僕はこれから、煙突そうじをしながら生きていきたい。

サンタクロースがちゃんとやって来られるように。

 

僕はあの日、鐘の数がきっかり108回鳴ったのを数えた。

僕は今、そういうところにさしかかっている気がする。

プロフィール

山本鷹生(やまもとたかお)

 

1981年、東京の三鷹で生まれた。「たかお」と名付けられる。

「鷹」という漢字が人名漢字になかったため、

両親が裁判所に申請を出して認められ、「鷹生」となる。

埼玉の狭山で育つ。絵画やピアノ、スイミングを習っていた。

 

中学3年生の時に友人たちと初めてバンドを組む。パートはギターだった。」

高校1年生の時に初ライブ。ミッシェル・ガン・エレファントのコピーバンドだった。

高校3年生の時に初めて自作詩を人前で朗読。

部活は剣道部で2段を取得。

 

2005年、法政大学Ⅱ部文学部日本文学科を卒業。

音楽サークルでバンドを組み、

映画サークルで8mmフィルムやデジタルの映像を作る。

いろんなバイトをしてフォトショップやイラストレーター、

音響、自然食、ネットショップ運営等を学ぶ。

 

在学中の2002年に音楽サークルで結成されたバンド「月の海/つきのうみ」にてベースを弾く他、

詩の朗読やギター、数曲の作詞・作曲をする。

関東でライブ活動をしながら、

自主制作にて4枚のオリジナルアルバムと、

インディーズにて1枚のライブアルバムをリリース。

コンピレーションアルバムにも参加。

 

2007年頃からイラストを描き始める。

 

2012年、ソロの音楽活動を始める。

ウクレレの弾き語りや詩の朗読、

8mmフィルムの映像を流しながら演奏をしたり等、

音楽と演奏と言葉を使って物語性のあるライブをしている。

 

2013年、MV等の映像作品を作りはじめる。

2025年、歌とアコースティックギターの弾き語りを始める。

​ラジカセでカセットテープのトラックを流しながらも歌う。

 

やりたいと思ったことはなんでもやってみる人だ。

 

「心 音」が「第2回 アジア文化社 イラスト・まんが賞」入選。

アプリ企画書「ホニャかわ!!」が「第1回 デジタルえほんアワード」審査員特別賞。(グループで応募)

J ーWAVEのラジオ番組「レディオサカモト」のオーディションで、​映像作品「Before Words 20190911」が入選。

 

好きなマンガは「ジョジョの奇妙な冒険」「風の谷のナウシカ」「寄生獣」「カムイ伝」「銃夢」

「海獣の子供」「映像研には手を出すな」など。

 

好きな映画は「空気人形」「イエローサブマリン」「ツイン・ピークス」「クリスマス・キャロル」

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「火垂るの墓」「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「過去のない男」など。

 

好きな音楽は「ゆらゆら帝国」「ナンバーガール」「CAN」「ピクシーズ」「エイフェックス・ツイン」

「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」「テレビジョン」「ビル・エバンス」「SAKEROCK」など。

好きな文学は「村上春樹」「ミヒャエル・エンデ」「安部公房」「町田康」など。

 

 

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