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コロスナ

  • 山本鷹生
  • 2015年2月2日
  • 読了時間: 3分

山本鷹生,やまもとたかお,yamamototakao,Blog,ブログ,写真

自分の子どもがテロリストに殺されたら僕はどう思うだろうか?

テロリストを殺してやりたいと思うのかもしれない。

でも正直、その時当事者になってみないと分からない。想像すらできない。

今回の湯川さん、後藤さん殺害の件を僕は外側から見ている。

外側から見ている現実を踏まえてあえて書くけど、

報復すべきではないと思う。憎しみの連鎖を生むからだ。

殺されたから殺し、殺されたから殺し・・・。

空爆になれば関係のない一般人もたくさん死ぬだろう。

そして家族を失った人が憎しみの連鎖に巻き込まれていくのだろう。

テロや戦争に限らず暴力は、僕らの日常に突然流入し衝突してくる。

僕や僕の家族、僕の友人らがそれに巻き込まれずに生きていけるかは分からない。

同時に、僕や僕の家族、僕の友人らが暴力を行う側に、暴力的に巻き込まれてしまう可能性もある。

気づいたらそうなっていたというほど日常に組み込まれたものほど抗いがたい。

そうなってほしくない。

テロリストだろうがどこの国だろうが、戦時下においては特に、

組織のトップは末端を簡単に切り捨てるよ。大義名分のもとに。

かっこいいキャッチコピーのもとに。

僕が彼らの先生だったらその冷酷な英断に60点あげるけど。

切り捨てた数より殺した数の方が多ければ70点。

特需で儲かれば80点。

新市場を開拓し、企業を置き、人を新しく住まわせれば90点。

それを拡大していけば100点。

世論を誘導するのなんてたぶん簡単なんだろうな。

超優秀なシナリオライターをたくさん用意して、適時ベストなものを採用していけばいいんだろう。

「今世紀最大の感動作!」のできあがり。

僕が想像もできないほど超優秀な頭脳が集まった組織である彼ら。

僕なんかにはとても理解できないな。

でも、ほんのちょっとだけ僕も感じるんです。

組織の中で生きている世のお父さんたちの多くも感じるんじゃないかな。

彼らも。上の望むことを言われるまでもなく先にやろう。

自分個人の意見なんて全く重要じゃない。

例え不条理な注文でもニコニコして嫌われないようにして、

周りの空気を乱さないようにしないと生き残れないぞ。

あ、学生でも思うか。

わざわざ意識するまでもなく、それが日常なんじゃないですか?

圧力なんかなくてもみんな真面目にがんばって勝手にそうなっていく。

つまりね、暴力を行う側に巻き込まれる準備はできているということでもあるわけだ。

あとは正当化できればばっちりだ。

「殺される側にも殺されるだけの理由があるぜキャンペーン」を開催すればいいんです。

ああ、いやだ。楽しいことを考えていたい。

楽しいことの方が力があると思う。

「アウシュビッツ以降、詩を書くことは野蛮である。」と誰かが言っていた。

ああ、いやだいやだ。楽しいことを考えていたい。

楽しいことの方が力があると思う。

野蛮だろうがなんだろうが僕は僕の日常を楽しみたい。

家族や友人と一緒にご飯を食べたり、

健康的に仕事をし、音楽をしたり、映像を作ったり、絵を描いたり、詩を書いたりしていたい。

子どもと遊んでいたい。笑い声を聞いていたい。

たいして特別なことは言っていないと思うけどなぁ。

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